ジャックポット大番
2020年。
この近未来感溢れる数字を見て喜ぶ者、
古ぼけたガラス瓶のようにからっぽになってしまった者。
様々だと思いますが、我々珍古台マニアはだいたい後者でしょう。
時代はまた一つ進み、我々はその目撃者となりました。いずれまた、この瞬間を懐かしむ時が来るのでしょう。その頃にパチンコパチスロがどのような事になっているか、楽しみでもあり、また不安でもあります。
さて今回は、珍古店のみならず、全てのホールが大きく変わらざるを得ない2020年から少し遡って2016年ごろのお話をしたいと思います。
当時はパチンコよりパチスロに関心があり、パチンコの画像がありませんがご了承ください。
場所は例に漏れず九州最強の珍古県、宮崎。
その北部にあったお店がこちら、ジャックポット大番です。
Pワ掲載店の中ではダントツの濃さで、某掲示板などでは聖地などと呼ばれていることもある程、ラインナップは凄まじいものでした。
スロばかり注目されがちなお店でしたが、
何より凄いのは現金機デジパチのラインナップで、
お馴染みスキージャンプペアからはじまり花満開煌、カジノキング、ラッセンワールド、マハラジャVなど、他にもあったかと思いますがこれらの機械で1シマ構成されており、常連さんが楽しそうに打っておりました。
羽根モノはマジンガーZ、ウルトラセブンと普通機のこぶ茶バンドのみで物足りませんが、ベニヤが圧倒的に多く過去には色々と設置していた形跡がありました。
私が訪れたのは2016年の初めで、
まだ珍古店巡りなどしたこともなく、
不安しかない中で電車を何本も乗り継ぎ現地に赴きましたね。
近くにネットカフェがあり、おかげで2日間たっぷり遊べました。
必ず再訪をと思っていましたが、翌年はじめに閉店。
悔しい思いをしましたが、これがきっかけで様々な珍古店を巡ることになるのでした。
ラッキー(北九州若松区)
お久しぶりです。ご無沙汰しておりました。
少し放置するとすぐコレなので、気をつけなければいけませんね(特に反省はしていない)
今回は、近いうちに再訪しようと思っていた北九州は若松区のラッキーさんについて書いていきます。
若松区は福岡県民でもなかなか訪れることがあまり無いらしいところで、橋か船で渡らねばならない地区。
こちらのホールは商店街の一角にありました。
外観は商店街内部からだとあまり特徴のないように思われましたが、
後日メディアなどで取り上げられていたので確認してみると、
アーケードの外側から見ると非常に特徴的な外観をしていたようです。
写真に収められず無念。
商店街の看板。
いい味出てます。
さて内部です。
リニューアルされたのかきれい目な自動ドアを開くと、その先はなにやら薄暗く、怪しげな空気が漂っています。
代表ランプ。
超老舗にありがちなエッジの効いたデザインです。
ベニヤ島。
おそらくここにマックス機やより古い台があったに違いありません。
呪怨は無事に導入されたのでしょうか?
トイレ周りも昭和の残滓を感じます。
創業1949年...!?
訪れたのは2018年ですので、約70年の老舗中の老舗です。
優良店!
設置機種で特に印象的だったものは、
ラッキークラウン
スカイボート
共に京楽産業の新規則普通機で、
他社の普通機より硬派な外見が特徴的です。
センター役物は振り分け型になっており、
上手く真ん中に玉が入ればオールパワーだったと記憶しております。
二機種の違いはスカイボートがオール10、
ラッキークラウンが役物のみ10、その他5個戻しだったかな?
定量制の貼り紙。
しかし調整は...
デジパチは古めの機種で白海、黄海、初代倖田來未などがありました。
何台か遊技して交換、テンゴだったかと思います。
店を出て交換所を探します。
なにやら隣に昭和の香り漂う香ばしい建物が。
まさかの古物商でした(笑)
パチンコえびの
Y氏です。
今回は九州最強の珍古エリアの一つである宮崎県からピックアップ。
鹿児島と宮崎県の県境、
えびのインターを降りて少し走ったところに存在した老舗ホールです。
こちらが外観。
既に最高得点です。
床は勿論おなじみ木の床。
以下、設置機種です。
・ビッグシューターV
・羽根ウルトラセブン
・大海M56
・マジカルサマナー
・華恋姫伝
・南国育ち
・蒼天の拳2 天授
・沖縄初代
・北斗の拳2G 将
・ケロット
なかなか素晴らしいラインナップ。
調整はビッグシューターがものによってはかなり激甘。
幕板と注意書き。
当たると札を差してくれます。
このサービス、射幸心を煽るようですが、あえて低貸でやることにより満足感を与えられるのでは?
その佇まい、内装、雰囲気全てが我々のような酔狂な者にはたまらない場所でした。
再度訪れた時は閉店しており、閉ざされたシャッターと夕陽に染まった看板が急速に廃墟へと蝕んでいくように感じました。
番外編 ニューマルエイ
日中は暖かくなり春も終わりが見えてきました。
Y氏です。
今回は今までとは変わって現役店の昔話(?)でもしようかと思います。
鹿児島市内から指宿へ続く海岸線を抜け、途中トンネルを抜けた後に広がる田園地帯の道中にポツンと佇むお店です。
昔はすぐ隣にタイガーというパチンコ店があったようですが、今は更地で見る影もありません。
建物外装はわりと新しく、特に香ばしくはないですが、ガラスから覗く蛍光灯が90年代の香りを放っています。
中へ入ると低貸と通常レートを仕切るボードが目立ちます。
各コーナーは一見普通です。ですが...
奥に行くとなにやらアヤシゲな島がありました。
シマの代表ランプも何故かそこだけカクカクした年代物です。
どうやらそこでPワにて下調べしておいた機種が設置してありそうです。
近付くと、データ表示器...
いや、あれは呼び出しランプと言うべきもの。
日惠製作所のプラズマです。そして現金サンド。
歩を更に進めてみましょう。
今度はウッドフロアが。
どうやら、このコーナーのみ店主が意図的に時を止めているようです。
設置機種は
・ミラクルカーペット
・ワンダフルポリス
・うちのポチ
いずれもよくメンテナンスされ、釘も辛すぎずといったところです。
ポチでしばらく遊んだ後、ヤンキー風店員さんに交換してもらいました。
実家から一時間程で行ける身近な珍古店のひとつでしたが、時代の波には抗えず現金機シマはベニヤのみになってしまいました。
パチンコロッキー
Y氏です。
スマホで編集する際に勝手が悪すぎるので、こちらに移転しました。
相も変わらずスローペースでの更新になりますがよろしくお願いします。
ブログ移転第一弾は、桜島に唯一存在した(過去には他にもあったかもしれませんが)パチンコ店、ロッキーをご紹介します。
鹿児島のランドマークである桜島。
市役所近くのフェリー乗り場から出ているフェリーが24時間運航しており、そのフェリーから降りてすぐの場所にあります。
小さな2階建の建物で、上階は寮なのでしょうか?住居スペースのように見受けられます。
駐車場は店の規模に比例しかなり小さめ。
入店すると、客はほぼおらず。
店員さんは暇そうにカウンターでタバコをふかしております(注:訪問時2017年)。
パチンコは黄海やルパン徳川、スロはART機は電源が落とされ打てるのはジャグラーのみ。
床は木ではなく塩ビ系長尺シート。
ヤニで全体的に黄ばんでいます。
奥のガラスケースの中には埃被った子供向けの玩具が景品として誰にも獲得されないまま展示され続けている。
再度訪れた時には、店内は暗いまま、台も外され二度とここがパチンコ屋になることはなさそうでした。
ちなみに母の話によると、昔は普通機だらけののどかな雰囲気の店だったそうです。